吉村美栄子山形県知事と県会議員との「なれ合い」構造

自民党員・前県議の阿部賢一氏は、実質、民進党の吉村知事の支援者として、裏では親密な政治関係にあった人
同氏の嫌疑対象となっている支出には、吉村知事支援の支出も含まれていたとのこと 吉村知事が阿部前県議を「刑事告発」できるわけがない

山形県では現在、前県議の阿部賢一氏政治活動の不正支出に関し、刑事告訴の必要性が俎上に載っています。刑事告訴は本来であれば県知事自身が意思決定を行う手続きです。県議会は予算ほかの知事の決定事項に対して審議を行うという関係にあります。しかし今回阿部賢一前県議の政治活動費の不正支出の問題は、それほど単純な問題・法律関係ではないようです。

阿部賢一前県議は、自民党員でありながら、実質民進党に籍を置くに等しい吉村美栄子知事積極支援していた人物と言われています。同県議は、自民党という政党に属しているのですから、通常は県連単位での自民党の政党方針の下で活動することになります。実質他党の立候補者を支援するときの、山形自民党としての統一方針はどうなっているのでしょうか? 山形自民党の名を名乗る県議の中に、こうした行動をとる民進党シンパの議員がどれ位いるのでしょうか? 具体的に、その議員名を知りたいものですね。会派政党の存在価値が問われます。自民党山形県連会長は、東京で有名になっているので、山形県のことなんか構っていられないのでしょうか?  山形自民は一体どうなっているの?

このような県政について、選挙民の意思から離れた行動をチェックするのが、県議会の役割と思います。議員がいつの間にか選挙民から離れ、特別の地位を得たかの如く、議会議員ソサエティを作ってはいけません。

今回の件では、山形民進党にとっては、自民党員を取り込んでいるのですから政党の存在価値はあるでしょうが、山形自民党においては、このような行為は個々の議員が民進党に自由党名を売るような行為に等しいのです。政党の存在価値を問いたくもなります。 このような行動を取る動因・誘因は一体何なのでしょう? もし裏取引行動を招くような動因・誘因が働いているのであれば、それは選挙民にとって好ましい行動ではありません。山形自民は、全国的にあまりにも目立ちすぎです。

阿部賢一前県議は、吉村美栄子県知事を支援そのための政治活動費の不正支出も疑われているのです。吉村美栄子知事が、阿部前県議刑事告発できないは当たり前のことです。嫌疑事項は、阿部賢一前県議が吉村美栄子県知事のために支出した政治活動費の不適正使用が含まれた事件なのです。

このケースの場合には、吉村知事が阿部賢一前県議を刑事告発の意思決定を行うことは、法律的には、吉村知事にとっての利益相反行為となります。こういう場合の吉村知事は、嫌疑事項の「特別利害関係者」となり、吉村知事はこの嫌疑事項を扱えないことになります。

このケースの場合は、「特別利害関係者」の知事を除く、副知事名等で行うことになるのかもしれません。議会の関与事項は、本来は予算執行権のある知事が先に意思決定を行い、その意思決定に検討の余地があるのであれば、議会で討議すればいいのです。知事ないしは副知事の予算執行機関が意思決定を行わずに、利害関係者となる議員で構成された議員の審議会に委ね審議させることで、この決定に基づき知事が思い通りの告発しないといういうプロセスを演じきるという出来レースです、明らかに知事と議員とのもたれあいによる、いびつな関係の「出来レースを演じる切る関係」なのです。ここで重要なのは、誰が意思決定をしたかです。それは知事シンパの議員仲間内が意思決定をしたのです。予算執行機関が意思決定をせずに、議会の審議会等に委ねる段階で既に、刑事告発しないための出来レース」となっています。吉村美栄子知事及び阿部賢一前県議も含め、「出来レース」演出関係者は、その「レース」を演じき切ったとしてほっとしているのではないでしょうか?

不正支出は県民を裏切るものです。自分たちさえ良ければの考えはいけません。県民のことを考えて結論を出していただきたいものです。

山形自民の知事選独自擁立について、独自の知事候補を擁立できないのが誠に無念で苦渋の選択だという表現はもっともらしいのですが、上記実情を知ればさもありなんと言う感じがします。独自の知事候補を擁立できない理由は、ほぼ想像できるのではないでしょうか。自らの党に原因があります。

私がいつも問題として挙げていることは、「意思表示をすべき者が意思表示をしない」ことによる「もたれあい関係」です。これがいわゆる「なれ合い関係」と言われるものです。

私たちは、このような「もたれあい関係」がどうして起きるかを探っていくことが必要だと思います。「もたれあい関係」は、ある意味では「暗闇での意思決定」なのです。「ブラックボックスでの意思決定」なのです。また別の言葉では「出来レースを演じる関係」でもあります。その関係は既に県民・選挙民から離れたクローズドな仲間内の意思決定ではないでしょうか。吉村県知事と阿部賢一前県議との間に見られたような、県知事と県議等の間で、なぜ会派政党を超えて「なれ合い関係」が起こるのかについて、次回のブログで、やや詳しく考えてみたいと思いいます。

県会議員は、政策を提案し、議論し、違いが判る議員、党員となってほしいものです。

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